収入保険の保険料ならびに積立金等をお支払いされた場合の入力例をご案内します。
- その他の収入保険に関する入力方法につきましては、こちらをご覧ください。
⇒ 収入保険制度とは
ご案内する内容は、あくまでも一般例です。
具体的な経理処理につきましては、お客様ご自身でご判断いただくか、最寄りの税務署や税務相談窓口、または税理士等へご確認ください。
ご参考
⇒国税局電話相談センター
この記事は参考になりましたか?
【例】
12月26日に、収入保険の保険料や積立金等を預金口座から支払った。
保険料については翌年分を前払いするため、支払った年は「前払金」として計上し、翌年1月1日に経費(農業共済掛金)に振り替える。
なお、積立金分は「経営保険積立金」科目として計上する。
※支払った年に経費として計上できる場合もあります。
【らくらく青色申告での入力】
らくらく青色申告では以下のように入力します。
1. 保険料などを支払った年のソフトへの入力
2. 翌年のソフトへの入力
- 保険料等を支払った年 と 経費にする年 が異なる場合は、それぞれの年ごとのソフトに取引を入力します。
<1. 保険料などを支払った年のソフトへの入力>
(例:2022年に支払った場合は、2022年版に入力します。)
1-1. 「科目・残高登録」に、積立金の入力に使う科目を登録します。
※すでにある場合は 1-2. へ
(1) 「資産」をクリックします。
(2) 「(任意)資産」グループの空いている欄を探します。
(3) 「科目名」には、「経営保険積立金」を入力します。
1-2. 「摘要登録」に、保険料支払いの入力に使う摘要を登録します。
※すでに入力用の摘要がある場合は 1-3. へ
(1) 「預金」をクリックします。
(2) 「出金」をクリックします。
(3) 「摘要名」は、わかりやすい名前を入力します。
(4) 「科目」は、「前払金」を選択します。
1-3. 「摘要登録」に、積立金支払いの入力に使う摘要を登録します。
※すでに入力用の摘要がある場合は 1-4. へ
(1) 「預金」をクリックします。
(2) 「出金」をクリックします。
(3) 「摘要名」は、わかりやすい名前を入力します。
(4) 「科目」は、「経営保険積立金」を選択します。
1-4. 「預金出納帳」に、保険料支払いの取引を入力します。
(1) 保険金支払いの入力用の摘要を選択します。
(2) 保険料分の金額(保険料+付加保険料(事務費))を入力します。
1-5. 「預金出納帳」に、積立金支払いの取引を入力します。
(1) 積立金支払いの入力用の摘要を選択します。
(2) 積み立て分の金額を入力します。
<2. 翌年のソフトへの入力>
(例:2022年に支払った場合は、2023年版に入力します。)
2-1. 「振替伝票」に、前年に支払った保険料を経費に振り替える取引を入力します。
(1) 「借方科目」は、「農業共済掛金」を選択します。
(2) 借方科目の「税率」は、適切な消費税率を選択します。
(3) 「貸方科目」は、「前払金」を選択します。
(4) 「金額」は、前年に支払った保険料分の金額を入力します。
【参考】
上記の例を複式簿記の仕訳として表現すると、以下のようになります。
<1. 保険料などを支払った年のソフトへの入力>
日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|---|
12月26日 | 前払金 | 150,000円 | 普通預金 | 150,000円 |
12月26日 | 経営保険積立金 | 100,000円 | 普通預金 | 100,000円 |
<2. 翌年のソフトへの入力>
日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|---|
1月1日 | 農業共済掛金 | 150,000円 | 前払金 | 150,000円 |
【参考リンク】
⇒ 農業経営収入保険に係る税務上の取扱いについて(情報)(国税庁)
⇒ 農業経営の収入保険(農林水産省)
⇒ 収入保険に対応した収入の仕訳方法等の解説(農林水産省)
キーワード:
Q&A番号:0112a